おうし座の満月 10月25日 【過剰を手放す】

本日25日、月はおうし座で満月を迎えました。

闇が深まった頃にまんまるになる満月の光はよりいっそう輝きを放っています。

闇の中でこそ輝きを増す光は見失ったものさえも探し出せるほどに私たちの手元をそっと照らしてくれているようです。

自分の手には何が見えますか?
すでに手にしているものは何でしょうか?

占星術においてのおうし座は【五感】を司っているため、満たすために何かを得ようとするがゆえにテーマには“I have”として考えられています。

“I have”ですから“所持”や“手にする”がキーワードとなる今回の満月ではありますが、手元を照らし出す光が浮かび上がらすものはそういった【満たそうとするもの】ではないように感じます。
手元を照らす光は“すでに手中にあるもの”を“掴んでいるもの”を再確認するための光であり、それは…
『望まなくても十分に満たされている』ということを認識させてくれる光でもあるのではないでしょうか?

人は怖がりです。
弱くて脆くて…
失うことを拒絶しては不安を抱く生き物です。
不安を解消するためにすがりつき、今よりも安心を手にいれようと錯誤してしまいます。

それは本当に必要ですか?
今の自分に必要なのでしょうか?

本当に必要ならば歩いていく道の途中で拾えるように、望まなくても手にできるものなのだと…
ほんの少し、神秘を信じてみるように遊び心を抱くのも面白いかも知れません。

“もの”は無数にあります。

家族、友達、仲間、仕事、趣味……もその一つです。

すでにあるものを大切にして、満たされていることに感謝をすることが少し先にある未來への鍵となりそうです。

不安で生まれた過剰を手放せるように…
月の光に手を当てて…
ありがとうの気持ちで心を満たしてみてはいかがでしょうか?