てんびん座の新月 10月9日 【審美眼で見つけるもの】

金星が逆行期間に突入してから3日後、月はてんびん座で新月を迎えました。

てんびん座と金星の関係は例えるなら親子のように親密で、てんびん座が持つ「美の意識」は“金星そのもの”のテーマと連携しています。

親元である【金星】の美意識が子である【てんびん座】の美意識に繋がるかのように「無関係」ではないのです。

金星逆行期間中に迎えるてんびん座の新月はまるで“関係性”を否定できないような「無関係」では通せない“何か”を連想させます。

というのも、てんびん座の特性は社交界でこそ活かせるようなもので他者との関係性を重んじる傾向があるがゆえにその“何か”は関係性の中にヒントが隠れていそうなのです。

他者との関係性を大切にするからこそ、人々や物事の公平さをしっかり測れるように、常日頃からてんびん座は自分のなかに【天秤】を持つように心がけています。

誰かが“特”を得れば“損”を負うような、すぐにゆらゆらと傾いてしまうものではなく“均等“を確実に測ることができるようにと…。

即座に決断するようなスピードは持ち合わせていませんから、その姿は優柔不断に見えてしまうかもしれませんが…“対象になるもの”だけのバランスを見るのではなく、人とものが関わり合うことでできる「本来の美」全体における美を重要視するがゆえに、しっかりと物事の選択ができるように【天秤】を使いたいのです。

ですが、その天秤は時に「比較」を対象に力を発揮してしまうことがあります。

関わりの中で自分のあり方を模索するように観察を繰り返しては鏡を見るように他者を通し、比較を重ねては自分自身を客観視しようと試みます。

その比較は重ねて行く末に評価という別の目的を生み出してしまうことで「優劣にとらわれる心」とも隣り合わせになってしまう時があるのです。

人との関わりの中で生きていくからこそ、客観視は必要です。
社会の場など、外の世界だからこそ“関わり”は重要ですが「自分」を見失ってしまっては“客観視”の意味がなくなるのではないでしょうか?

客観視をするために【天秤】を使ったとしても、価値観の軸はあくまでも主観でいるように…。
しっかりした「審美眼」を常に磨くことが重要になってくるのではないかと思うのです。

【金星逆行】のタイミングが重なって迎える【新月】という一つの区切りは「審美眼」を意識してしっかりと磨き直す“きっかけ”として考えてみるのもいいかもしれませんね。

【てんびん座】がもつ“関係性”の中にはすばらしいものが存在していると考えた時、新しい気づきを得る方法はそこにあるのだと気付かせてくれるかもしれません。