ふたご座の満月 11月23日 【生きやすさを知る】
昨日のお昼頃、月はふたご座で満月を迎えました。
今回の満月は【インフォメーション】がテーマとなりそうです。
報道やお知らせ、案内人などが提供してくれる情報はその場での一過性のものではなく、“生きやすさ”の秘訣を教えてくれるような足元が軽くなるような雰囲気を感じます。
情報というと大きく分けてると【講演会】など人から人への直接的なものと、インターネットを使って情報を得る【ネットワーク】を思い浮かべることができますが、今回は直接的に情報を得る方が特別な何かを体験しやすいのかも知れません。
例えば、旅行や観光に出かけるとしたら…
初めて訪れる目的の場所はどのように目指すでしょうか?
今はどんなことでもインターネットを開けば素早く情報を手に入れることができますし、本屋さんに行けばこの時期は特に観光雑誌がたくさん並んでいるのを見かけます。
『観光名所』と検索をかけたり、本を一冊購入するのは確かに安易にできてしまい便利なものですが、そこに頼りきってしまうのは少し寂しいように思うのです。
観光先でふと立ち寄ったお店でおすすめを訪ねてみると、思わず頷いてしまうような情報を耳にしたり、インターネットでは知れなかった情報をプラスαとして得ることができたりしますし、なんといっても人から人へと渡されるものにはどこか暖かみを感じます。
町にとっての素晴らしいものを何気ない会話で共有することは人との繋がりを感じさせてくれるからなのかもしれません。
道に迷ったとき、誰かと出会い目を合わせ訪ねる事で行き着いていた場所も、手元の携帯を見下ろしながら目指すことが主流な時代になりつつあります。
今の時代は何かを始めようと携帯を片手に挑めば、難なく事が運ぶかのようにスムーズにスタートを切ることができるようになっているのかもしれません。
ですがその分、後々大事なことに気付くことも増えてきているのではないでしょうか?
新たに始める。ということは前進することになりますから、それなりの知恵は必要です。
それと同時に“人の考えを知る”ということも大事なことだと思うのです。
体験を済まし、その経験をもとに発信している情報を手にすることは今から進もうとしている者にとっては足かせになるように重く感じてしまう場合ももちろんあり得ます。
岐路に立たされた時に、人から発信される多くの情報は混乱を招く恐れも潜んでいます。
それでも『知る』ことは必要です。
インターネットであっても直接訪ねてみる場合でも『知る方法』はどちらかに片寄るのではなく、それぞれの良さを柔軟に取り入れたり、知り得た情報を“適度”に吸収していくことが大切なのかもしれません。
【柔軟でいる】ことが何よりも“生きやすさ”の秘訣になるのかもしれませんね。
アストロロジーはおはなし 【木星】
11月8日。
発展と拡大の星、木星がいて座へと歩みを進めました。
木星は約12年の月日をかけながら、地球をぐるりと一周します。
ひとつの星座に約1年間程滞在することになる木星は“その年”の総合的なテーマや動きを把握しやすい上に、【幸運の星】と唄われるほどに重要な星です。
発展や拡大といった増加作用を担い、物事や心の成長などにも力を発揮する星であることから占星術から見る木星は【スーパーベネフィック(幸運の星)】と考えられているのです。
木星だけではなく、どの星も歩みを進めながら移動を重ねていきます。
12星座を周り終える頃には地球一周を達成する。ということになるのですが…。
今回の木星移動においてはその『達成』に大きな意味を持つのだと思います。
ひとつの星座を約1年間ずつ滞在しながら歩みを進めてきた木星はさそり座での滞在も終えて、いて座へと歩みを進めました。
しかし、今回の移動においては『進める』ではなく『帰る』という表現の方が相応しいと思うのです。
地球一周に焦点をあてて考えた時、木星にとっての『始まり』はどこであり『帰る場所』はどこであるのかと考えた時、答えは【いて座】となります。
例えば…
“木星”という名前の王様がいて、“国”を12星座に置き換えて想像してみたとき…
“木星の国”は【いて座】となるのです。
ちなみに【おひつじ座】という“国”は“火星”という名前の王様が支配していたりします。
木星にとっての故郷は【いて座】であり、『帰る場所』である。
星と星座にはこうした“関係性”がすでに存在しているのです。
王様が星座の国を訪問して周りながら自分の“国”へ帰還するような“流れ”が地球一周となりますから、11月8日に【いて座】へと移動を終えた木星はまさしく“王様の帰還”であり、約12年の時と共に国々との外交を終えた王様にとっては【ひとつの達成】ということになるのです。
しかし、あくまでも【ひとつの達成】に過ぎませんから終わりではなく“続き”があります。
『ひとつの達成の先にある始まり』という“続き”です。
“達成”をどのようなものにするのかを定めなければ“続き”を始めることはできません。
【いて座】は“矢”を放つようにスピードがある星座ですから、“的”を用意することで放たれた“矢”は瞬く間に的へと向かっていきます。
“的”がなければ矢を放つことができないように…
目的を定めないままでいると歩みを進めることもできません。
【発展と拡大】である木星の特性を最大限に活用できる今であるからこそ、しっかりとした目的を定める事が幸運の鍵となるのではないでしょうか?
今回のいて座木星は『ひとつの達成』がメインであり、ひとつの達成の要素は『自己表現力』にあると思います。
自分をどのように表現するか、表現をどのように実現するのか。
『表現力』には“愛”や“善”という考え方もあります。
“愛”と“善”は形のない抽象的なものであるがゆえ難しいものです。
成長過程の裏側にはこういった抽象的で難しいものがネックになっていたりもします。
昔の自分と今の自分をほんの少し比べてみたとき、少なからずそういった『心の成長』を感じることができたり、人によっては“善”に対する考え方や価値観さえも成長を感じることができると思うのです。
今だからわかること。
を材料にして目指すべきところを定めたり、今だからできること。をそのまま“的”として当てはめて考えてみると見えてくる風景は少し定まって来るように思います。
【ひとつの達成】を迎えた木星はまた、来年の12月から約12年における“新たな旅”へと歩みを進めることになりますから、そこから始まる『達成の先にある続き』を見据えて目的を定めたいですね。
『拡大と発展』そして『精神的成長』である木星は“いいもの”も“よくないもの”も大きく膨れ上がっていく特性です。
【いいもの】をどんどん増加させることができるように、しっかりとした目的を持つことが“飛躍”への道しるべとなりそうです。
木星の力を最大限に活用したいですね。
おうし座の満月 10月25日 【過剰を手放す】
本日25日、月はおうし座で満月を迎えました。
闇が深まった頃にまんまるになる満月の光はよりいっそう輝きを放っています。
闇の中でこそ輝きを増す光は見失ったものさえも探し出せるほどに私たちの手元をそっと照らしてくれているようです。
自分の手には何が見えますか?
すでに手にしているものは何でしょうか?
占星術においてのおうし座は【五感】を司っているため、満たすために何かを得ようとするがゆえにテーマには“I have”として考えられています。
“I have”ですから“所持”や“手にする”がキーワードとなる今回の満月ではありますが、手元を照らし出す光が浮かび上がらすものはそういった【満たそうとするもの】ではないように感じます。
手元を照らす光は“すでに手中にあるもの”を“掴んでいるもの”を再確認するための光であり、それは…
『望まなくても十分に満たされている』ということを認識させてくれる光でもあるのではないでしょうか?
人は怖がりです。
弱くて脆くて…
失うことを拒絶しては不安を抱く生き物です。
不安を解消するためにすがりつき、今よりも安心を手にいれようと錯誤してしまいます。
それは本当に必要ですか?
今の自分に必要なのでしょうか?
本当に必要ならば歩いていく道の途中で拾えるように、望まなくても手にできるものなのだと…
ほんの少し、神秘を信じてみるように遊び心を抱くのも面白いかも知れません。
“もの”は無数にあります。
家族、友達、仲間、仕事、趣味……もその一つです。
すでにあるものを大切にして、満たされていることに感謝をすることが少し先にある未來への鍵となりそうです。
不安で生まれた過剰を手放せるように…
月の光に手を当てて…
ありがとうの気持ちで心を満たしてみてはいかがでしょうか?
てんびん座の新月 10月9日 【審美眼で見つけるもの】
金星が逆行期間に突入してから3日後、月はてんびん座で新月を迎えました。
てんびん座と金星の関係は例えるなら親子のように親密で、てんびん座が持つ「美の意識」は“金星そのもの”のテーマと連携しています。
親元である【金星】の美意識が子である【てんびん座】の美意識に繋がるかのように「無関係」ではないのです。
金星逆行期間中に迎えるてんびん座の新月はまるで“関係性”を否定できないような「無関係」では通せない“何か”を連想させます。
というのも、てんびん座の特性は社交界でこそ活かせるようなもので他者との関係性を重んじる傾向があるがゆえにその“何か”は関係性の中にヒントが隠れていそうなのです。
他者との関係性を大切にするからこそ、人々や物事の公平さをしっかり測れるように、常日頃からてんびん座は自分のなかに【天秤】を持つように心がけています。
誰かが“特”を得れば“損”を負うような、すぐにゆらゆらと傾いてしまうものではなく“均等“を確実に測ることができるようにと…。
即座に決断するようなスピードは持ち合わせていませんから、その姿は優柔不断に見えてしまうかもしれませんが…“対象になるもの”だけのバランスを見るのではなく、人とものが関わり合うことでできる「本来の美」全体における美を重要視するがゆえに、しっかりと物事の選択ができるように【天秤】を使いたいのです。
ですが、その天秤は時に「比較」を対象に力を発揮してしまうことがあります。
関わりの中で自分のあり方を模索するように観察を繰り返しては鏡を見るように他者を通し、比較を重ねては自分自身を客観視しようと試みます。
その比較は重ねて行く末に評価という別の目的を生み出してしまうことで「優劣にとらわれる心」とも隣り合わせになってしまう時があるのです。
人との関わりの中で生きていくからこそ、客観視は必要です。
社会の場など、外の世界だからこそ“関わり”は重要ですが「自分」を見失ってしまっては“客観視”の意味がなくなるのではないでしょうか?
客観視をするために【天秤】を使ったとしても、価値観の軸はあくまでも主観でいるように…。
しっかりした「審美眼」を常に磨くことが重要になってくるのではないかと思うのです。
【金星逆行】のタイミングが重なって迎える【新月】という一つの区切りは「審美眼」を意識してしっかりと磨き直す“きっかけ”として考えてみるのもいいかもしれませんね。
【てんびん座】がもつ“関係性”の中にはすばらしいものが存在していると考えた時、新しい気づきを得る方法はそこにあるのだと気付かせてくれるかもしれません。
アストロロジーなおはなし 10月6日 【金星逆行】
金星逆行 10月6日
【~をより深く掘り下げて見つめる期間】
本日10月6日、愛と美の星【金星】が逆行期間に突入しました。
「愛情」「金銭」「美しさ」などをテーマにもつ金星は個人が感じる楽しさや心地よさ、芸術、趣味や娯楽などといった「得意分野」もテーマの一つとして司ります。
キラキラと美しい響きを連想させる【金星】ですが、“一年半に一度”約40日間にかけて逆行に転じることになりますので、逆行期間中は“キラキラしていたテーマ”そのものに滞りを感じるようにチラホラと影響がでやすくなります。
美意識や快楽などの「楽しさ」に対しての“見直し”や「愛情そのもの」へのより深い理解が必要になったり“再考と学び”を促す期間として約40日間、そのテーマと向き合うことになるのです。
金銭面や愛情、美意識などに関しての損失感を抱くような、心や体を満たしていたものが無くなったかのように感じてしまう期間とも考えられていますから、何かしらの事態や物事が起きるかもしれません。
しかし、向き合うことで【再認識できたこと】や【事態や物事と融合すること】はより美しい響きを感じることに繋がりますので金星逆行期間中は事態や物事を深く掘り下げて考えてみたり、諦める姿勢を粘る姿勢に変えることで“よりキラキラしたもの”と“より美しい響き”を手にすることに近づける期間とも言えます。
これまで歩いてきた道をふと立ち止まり、確認するかのように後ろを振り返りたくなるような気持ちになったり、“過去や内面”に向かいやすくなる期間ですので、自分の内面を見つめたりこれまでのことを振り返るような見つめ直し作業には最適の時期だということになるのだと思います。
過去ですから、
昔の恋や忘れられない恋。
消せない記憶や感情。
が今も心の奥にあるならば自分の気持ちに決着をつけるのも良い期間になるでしょうし、過去に挑戦して失敗したことに再度挑戦するような期間としても考えられます。
ですが【金星】は“金銭面”でのテーマも担っていますから、逆行期間中に生まれた金銭の繋がりは後悔に繋がりやすいということも否定はできません。
今回の逆行は特に”過去”の部分にスポットが当たっていますので、昔の自分と決別するための挑戦は「プラスアクション」ですがここから進むための一歩の挑戦は「マイナスアクション」だと考えれば分かりやすいかもしれませんね。
この金星逆行が終わる頃、
“拡大と飛躍の幸運の星”
【木星】の移動が待ち構えています。
木星が動けばまた…
新しいテーマと共に過ごす一年が始まります。
【~を】の中身のテーマと向き合う事柄は十人十色で異なりますが、今よりもキラキラしているものと美しい響きと出会うために、見つめ直し、学び、掘り下げて再考する。
その先に待ち構えているものがキラキラと美しいものになるように…
内省の期間として、約40日間を有意義に過ごせるか否かが幸運に繋がる鍵になりそうですね。
【木星】についてはまた後日…。
おひつじ座の満月 9月25日 【心で季節を感じる】
今日9月25日、月はおひつじ座で満月を迎えます。
“ターニングポイント”である「秋分の日」を【折り返し地点】という形で迎えた今…
その2日後に起こるこの満月は『季節の流れ』を感じる大切さを教えてくれているように思います。
今年の4月に新月を迎えた『おひつじ座の月』が本日の満月を迎えるまでの約半年間、季節はどのように巡りどのように移ろいでいったのか…
『風を感じ、季節を見ること。』
春夏秋冬の四季があるように私たちを取り巻く物事にも季節があります。
長年、蕾のままだった小さな想いが花びらを大きく開く春のような時もあれば…
心を満たしていた実りある木々たちが冬を迎えたように枯れていく時があるように物事すべてに季節はあるのです。
喜びや楽しみを広い集めるように探していた「ピース」はいつしか“かたち”を目指し、歩みを進めます。
でも季節を迎える度に広い集めたピースがバラバラになってしまったり、見失ってしまうことがあるように思います。
目指していた“かたち”がわからなくなってしまうのです。
いつのまにか流れに巻き込まれていたり、いつのまにか必要なピースを見逃してしまったり…
いつのまにか…。
風を感じ、移ろいで行く季節を見ることは“いつのまにか”と向き合う方法なのではないでしょうか?
ただ感じ、ただ見つめた時、心はどのように感じるのか。
疑う心なくバラバラになったピースを選別していくことで、“かたち”は新しい何かに変わっていくのかも知れませんし、あの頃を思い出す“何か”なのかもしれません。
ひとつひとつ繋げていくパズルは自分を取り囲む世界だけにするのではなく、大きな視点で繋げていくこと…
【心で季節を感じ、疑うことなくただ見る】ことでいつ何をどのようにすればいいのかが、おのずとわかってくるのではないかと思います。
【折り返し地点】に立っている今だからこそ足りない何かが見えてきたなら…
学ぶべきものとして受け入れることも大切な時期なのかもしれませんね。
アストロロジーなおはなし 【秋分の日】 9月23日
【思いを言葉に言葉を現実に】
明日は秋分の日。
占星術においては太陽がてんびん座の始まりを告げる位置に来ることを「秋分の日」と言います。
あなたは何座?
天秤座。
と雑誌などに載っているような星占いは太陽が位置する正座で見る『太陽星座』での占いがほとんどだと思うのですが、この天秤座が始まるよ~。という日がちょうど23日の「秋分の日」となります。
大きく分けてターニングポイントとなる日が一年に4回あるのですが、その一つである「秋分の日」は【折り返し地点】という大きな視点で『今を見る日』として用意されているものだと思うのです。
私たちの住む世界での元旦は1月1日が一年の始まりとされていますが、占星術においては「春分の日」が一年の始まりと考えられていることから“宇宙元旦”と呼ばれています。
その“宇宙元旦”の春分の日から半年後にあたる秋分の日はちょうど一年の半分ですから【折り返し地点】として、
「今いるところの把握」
「手中にあるものの確認」
そして、
「方向性の認識」
と向き合える日でもあるのではないでしょうか?
今年の「秋分の日」は【自分ができること】が主なテーマとなりそうですから、
【自分を生かすにはどうするべきか】【どうあるべきか】が一つの扉として目の前に用意されているのではないかと思うのです。
今いるところが悪くないなと思うなら「再評価」を。
今いるところが良くないなと思うなら「修正」を。
でもそれは……
ただただ、思うだけ。ではなく、それを言葉で表現してみることが扉を開く鍵となるのだと思います。
言の葉は吹き抜ける新風と共にどこまでも舞い上がり、どこまでも広がっていくものですから…。
秋の涼しくて心地よい風に“思いの言葉”をのせてみてはいかがでしょうか。